旅行日記

◆ 北海道(道東) ドライブ旅 [ 1 ] 2015年6月14〜16日 ◆

※ 写真は全てクリックで拡大できます
※ YouTubeの動画は Google Chromeであれば 1080p60fで再生できます



(上の画像は北海道に行く前に予定していた走行ルート)

■ 1日目 (14日 日曜日)

朝 5時、始発電車で 羽田空港に向かい、そこから『とかち帯広空港』へ。

PSの 初代『風雨来記(ふうらいき)』をプレイした 15年くらい前から ずっと 行く行く 言い続けていた 念願の北海道に、ついに行ける日がやってきました。

ずっと行けなかったのは お金や仕事の都合が なかなか合わず踏ん切りがつかなかったからですが、逆に なぜ今 このタイミングで行くことにしたのかというと、やはり 『風雨来記 3』の影響が間違いなく大きいですね。
2年前にプレイした PC版もありますが、特に今年プレイした PS VITA版が起爆剤になった感じ。

仕事で いろいろと積もり積もったものもあったので、あまり深い考えもなしに勢いで飛行機のチケットを買ってしまいました。
「もういいや、行っちゃえ!」っていう。
こういう勢いって大事っていうか、勢いがないと いつまで経っても動けないですからね。
現に 15年間 行けていなかったわけですし。
というわけで、年明けから ずっとやっていた仕事が落ち着いて 次の仕事が本格的に忙しくなる前に 北海道に行くことにしたのです。

その季節が 6月中旬〜下旬。
初夏の北海道です。
北海道に行くには 一番 快適な季節。


7時 55分 羽田 発の飛行機に乗り、約 80分ほどのフライトで とかち帯広空港へ。

この日 東京は雨でしたが、帯広は快晴。
今回の北海道旅で一番の心配が天気でしたが、とりあえずは幸先の良いスタート。
まぁ、この日 晴れるのは予め予報を見て分かってはいましたが。

まずは 空港近くの レンタカー屋に行き、車を借ります。
(風雨来記的には バイクがいいんですけど、自分は 二輪免許を持っていないので…。)

一週間 共にする相棒は ホンダの フィット。
予約の時に 車種は選べない とのことでしたが、フィットに乗りたいと思っていたので嬉しい。

ちなみに 一週間 借りて 3万円弱。
ガソリン代はかかりますが、かなり安いです。
早期予約だったからというのもあるでしょうが、ハイシーズンじゃないからというのもあるのかな?


上の画像は今回の ドライブ旅で最終的に走った ルートですが、赤色の部分が この日(6月14日)に走った ルート。
赤い部分の右下辺りが とかち帯広空港がある場所。

それでは 早速 ドライブ旅 開始です


最初に向かったのは 帯広空港から近い『想いやりファーム』。

慣れない道に 少々 戸惑いつつも、20分くらいで 無事 到着。

元々は 10時30分くらいに レンタカー屋を出発するくらいに考えていましたが、10時には 想いやりファームに到着していたので、スタートから スケジュール巻き気味です。

しかし、北海道の道は本当に真っ直ぐというか、帯広の市街地から離れた場所は とにかく車が走っていない。
当たり前ですけど、九州の田舎とも 全然 違う。
なんだか、海外にでも来たかのような錯覚を覚える道と景色です。


入り口前。





中に入ると 冷蔵庫に生乳が並んでいます。
生乳も飲みたいところですが、僕は牛乳を飲むと お腹を壊すので、今回は諦めて 生乳で作られた『想いやりソフト』だけを食べることに。
520円。
ソフトクリームとしては 少々 お高いですが、大変 濃厚で甘く美味しいソフトです。

普段 あまり ソフトクリームの類は食べませんが、静かな場所で外の景色を眺めながら 生乳の味を じっくり味わう。
たまには こういうのもいいですね。

大変 美味しかったです。

想いやりファームで しばし まったりしたあと、今度は帯広市内へ向かいます。


次にやってきたのは帯広の『元祖 豚丼の ぱんちょう』。
帯広は豚丼が名物らしいのですが、”元祖”という店名通り、その名物 発祥の お店だそうな。


さすが有名店。
お昼時なのもあって、お店の前には既に行列が。

でも、東京から来ているのは さすがに自分だけだろうな。


2、30分ほど待って、ようやく店内へ。


席に座ってから また しばらく待って、ついに来ました、ぱんちょうの豚丼

豚丼は 『松』、『竹』、『梅』、『華』の 4種類あるのですが、僕が注文したのは 一番 肉の量が多い『華』。
1300円。

どんぶりから溢れそうなほど豚肉が乗っています。
これはもう、見た目通りの味と ボリュームです。

店内は満席で、目の前に若いカップルが座っていたので 若干 気まずくはありましたが、豚丼は美味しかった。


ぱんちょうで昼食を済ませたあと、軽く 帯広駅前を散策。


謎の手の オブジェ。

帯広駅周辺は見た目 結構 都会っぽいんですけど、日曜日なのに車も 全然 走っていないし、わりと閑散としています。
日曜日に車で出掛ける ファミリーが あまりいないのかな。


次に向かうのは『清水円山展望台』。


途中、なかなか良い感じの道があったので 車を停めて景色を撮影することに。


車が走っていない、真っ直ぐな道。

十勝周辺には こういう道が たくさんあります。

雪や吹雪で真っ白になった時に路肩の位置を示すための矢印が 延々と並んでいます。
(正式名称は『固定式視線誘導柱』というらしい。)
豪雪地帯ならではの景色ですな。


上の写真の場所からの切り返し。

少し寂しくなってくるくらい何もない。


ナビを頼りに しばらく走って『清水円山展望台』へ到着。

といっても、カーナビや地図アプリには登録されていない場所なので、自分で位置を入力しました。

展望台の手前に 1kmほど ダートがあります。


木製の展望台。

山の中なので虫が結構います。
特に蜂が多い。




十勝平野が見渡せます。


天気も良いし、素晴らしい眺め。


改めて「北海道に来たんだな」ということを実感できる景色です。


望遠。

これは 帯広市 方面かな?


同じく 帯広方面。


帯広の中心地から離れると建物も少なくなって 一気に のどかな景色が広がります。


アクセスの問題もあってか、あまり人が訪れる場所ではないようですが、なかなか落ち着く良い場所です。
(実際 自分が行った時も誰もいませんでした。)


次の目的地に向かう途中で立ち寄った『羽帯(はおび)駅』。

無人駅です。




利用する人が どれだけいるのかは分かりませんが、こういう場所は好きですね。
落ち着きます。


線路。


反対側。

自分がいる間には気動車は通りませんでした。


想定していた スケジュールより だいぶ早く進んでいたので、本来 行く予定ではなかった『日勝第一展望台』に来てみました。

国道274号沿い、日勝峠の 5合目付近にあります。

山の上は とにかく風が凄い


階段を上ったところ。


ここからも 十勝平野や 大雪連峰、阿寒の山並みを一望できます。




これは…、方向的には清水町かな?


さらに寄り。






日勝峠展望台で景色を楽しんだあとは、山を少し下ったところにある『清水ドライブイン』で小休止。


売店や食事処があります。


駐車場の奥からも十勝平野を見渡せます。


売店で買った、釧路湿原の風景がプリントされた 北海道仕様の ジョージアと、『あしょろ(足寄)のカシスサイダー』。

カシスサイダーは 美味しかったな。


ドライブインで マッタリしていたら自衛隊の方々がやってきました。

この辺りは 帯広駐屯地や演習場があるので、自衛隊車両は ちょくちょく見かけます。


しばらく ドライブインで休憩したあと、『十勝清水駅』へ。

さっき 日勝峠から見えていた清水町の中心地ですね。
本当は駅周りを じっくり撮影したかったのですが、タクシーが多くて気まずかったので やめました。


続いてやって来たのは 鹿追町の道の駅『しかおい』。


売店の中は こんな感じ。


手作りの製品が並んでいます。

特に買い物はせずに終了。


鹿追町にある たまごの自販機。


一袋 200円で その日に採れた新鮮な卵を買うことができるようです。

7個くらい入っているのかな?
さすがに食べられないので買いませんでしたが。


次にやって来たのは 道の駅『うりまく』。


馬がいます。






鹿追町ライディングパーク。

乗馬体験もできるようです。


道の駅の中にも馬の乗り物が。


宿の チェックイン時間までには まだ余裕があったので、次の日に行く予定だった『扇ヶ原展望台』に先に来てみることに。




扇ヶ原展望台から見た 十勝平野。

天気が良ければ太平洋まで見えるそうですが、奥の方は もやっていて よく分かりませんね…。














右下に見えるのが自衛隊の演習場かな?

ちなみに この 扇ヶ原展望台、以前 描いた『風雨来記 3』の絵(↓)で描いた場所です。




絵に近い構図は こんな感じかな?

写真の資料も ほとんど無く、実際に行ったことも(絵を描いた時点では)当然 なかったので、大体の想像で描いています。
そのわりには まぁまぁ合ってる感じ??
ベンチのサイズは 意図的に大きくは描きましたが、それにしても 現物は想像していた以上に小さかった。

ちなみに、絵の奥に描いている大きな丸太ですが、数年前までは実際に大きな丸太があって、そこに”扇ヶ原展望台”と書かれていたのです。
おそらく樹が劣化してしまって、今の石碑に変わったのでしょう。


↑ ※『風雨来記 3』(F・O・G)ゲーム内写真より。

よく見たら 横の パネルも変わってますね。


山道の途中で見かけた キタキツネ。


餌付けされた キツネが車を恐れずに近寄ってくるという話は聞いていましたが、本当に車に近づいて来ます。

この子も餌付けされているんだろうなぁ…。

物欲しそうな目をしているように見えるのは先入観のせいなのか。

道路に飛び出して車に轢かれてしまわないように気を付けなさいよ。


途中 カーナビが間違った案内をしたせいもあって 少々道に迷ってしまいましたが、何とか チェックイン時間前に 初日に泊まる宿『オソウシ温泉 鹿乃湯荘』に到着。

片道 6、7kmくらいある 狭いダート道を しばらく走って ようやく辿り着きました。


看板犬の ケン君が お出迎え。

…と言っても 僕が近付いても この通り動く気もないご様子。
相手してくれよぉ〜っ。


入り口には鹿の剥製。


チェックインして、部屋へ。

一週間前に埼玉から送った荷物(車中泊用の寝具一式)が無事に届いておりました。


部屋の窓から。

山奥なので、当然 周りは森に囲まれています。
虫や鳥の鳴き声、樹々の匂いがすごい。


二階の廊下。

自分以外に もう一組 年配の御夫婦が宿泊しているようです。


一階へ下りる階段。

撮影した時間は違いますが。


夕食を食べるために 休憩室へ。


自分と、もう一組の宿泊客用のテーブルが用意されています。


夕食が運ばれてきました。

ちなみに これは料理のグレードが高い『プランB(一泊二食付)』。
初日くらい 贅沢しようと 少々 奮発しました。


川魚や山菜、鹿肉など、地のものが堪能できます。

魚は宿の御主人が川で釣ってきたばかりのものだそうで。

ご飯は おかわり自由。
味噌汁も おかわりできたかな?

とにかく見た目以上に ボリュームがあって、図体のでかい僕でも完食するのは厳しいくらい。

すぐに もう一組の 御夫婦もやってきましたが、終始 無言で、部屋の中は僕ら 3人の食事をする音だけが静かに響いていて、ちょっと気まずい感じ。

たらふく食べて お腹が いっぱいになりました。


部屋に戻り、畳の上に寝転がります。

食っちゃ寝、最高。
普段は絶対やらないけど。


段々 日が暮れてきました。

この日は 結構 暑かったのですが、部屋に扇風機の類がないので、仕方なく窓を開けて涼みます。
網戸があるとはいえ虫が寄って来たら嫌なので部屋の電気は消したまま ボンヤリ空が暗くなっていくのを眺めていました。

山の奥からは ずっと”トラツグミ”という鳥の ヒィー…ヒィー…という口笛のような鳴き声が聞こえ続けていて、結構 薄気味悪い感じもしますが、個人的に こういう雰囲気は嫌いではありません。

参考までに トラツグミの鳴き声 (YouTube)


余談ですが、オソウシ温泉の中で 3DSの『すれちがい通信』を起動したら、一人だけ すれ違っていました。
Miiを見る限り、高齢の男性。
温泉に到着して すぐに 3DSを確認した時には 誰とも すれ違っていなかったので、そうなると さっき一緒の部屋で食事をした 年配の旦那さん、あるいは宿の御主人が 3DSを持っていたということになります。
どちらも 3DSをやるようなタイプには とても見えませんが…。
まぁ、人は見かけによらないか。


お風呂は 24時間 いつでも自由に入って大丈夫、とのことだったので、お風呂は 早朝に じっくり楽しむことにして、この日は 21時くらいに就寝。



■ 2日目 (15日 月曜日)


翌日の早朝、5時くらい。

今日は予定が多いので、少しでも早めに チェックアウトして出発するために、7時に朝食を用意してもらうことになっています。

その前に まず 朝風呂を堪能させていただきますか。


脱衣場。


内湯。

お湯質は ヌルヌルしていて気持ちいいです。
温度は そんなに熱くなく ちょうど良い感じ。


外に出ると 露天風呂があります。

…が。
僕が扉を開けて外に出た瞬間、5、6匹の エゾシカが 一斉に ザザザ〜ッと 露天風呂から山の中に逃げていきました。
ビックリした。

どうやら 外気で冷えた温泉の水を飲みに来ていたらしい。
柵とか無くて そのまま外と繋がっているから 普通に動物がやってくるんだな。
まぁ、ヒグマとかじゃなければいいけど。

何だか邪魔しちゃったな。

左側の柵の奥は女湯で、右の柵(というか葦簀?)の すぐ奥には川が流れています。


6月とはいえ、北海道、しかも山の中の朝は かなり冷えます。

露天風呂は 一応 加温されているので 入れないこともありませんが、ぬるいです。
風邪ひいちゃう。


一番奥にある、さっき 鹿が飲みに来ていた方の お風呂は加温されていない源泉なので 完全に水。

これは さすがに無理。
一番 熱い時でも 24〜26度くらいらしいです。
鹿も飲んでいましたが、飲泉もできるみたい。

ちなみに ここだけ混浴です。
まぁ、今 宿泊しているのは僕と 年配の御夫婦だけなので、混浴も何もないのですが。
そもそも 仮に若い女性が泊まっていたとしても この冷えた お風呂じゃ入れませんしね。


7時。
朝食の時間です。

さすがに 時間が早いので、用意されている食事は僕の分だけ。




昨晩の夕食に劣らぬボリューム。
写真だと そんなに ボリュームあるようには見えないかもしれませんが…。

朝食も ご飯と味噌汁が おかわり自由ですが、おかわりをする余裕なんて とてもありません。
朝から お腹がパンパンです。
美味しいんですけどね。

しかしまぁ、温泉と 朝食で 充分に エネルギーは充填できました。



朝食を済ませたあとは部屋で少し休憩して、出発の準備。

初日と違って 今日は朝から夜まで走りっぱなしになる予定なので、気合入れて行きます


左の動画は Instagramにアップした オソウシ温泉の部屋から見た朝の景色。

こういう虫や鳥の鳴き声は 昔 実家(福岡の田舎)に住んでいた頃には よく聴きましたが、今 住んでいる関東では なかなか聴かないので、懐かしいですね。

駐車場では ケン君も気持ちよさそうに寝ています。

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チェックアウトを済ませて外に出たら 宿の女将さんに反応して ケン君が近づいて来ました。
こらこら、そこを嗅ぐんじゃない。


それも ダメだぞ。


あまり相手してくれなかったけど、さようなら、ケン君。
また いつか 近くに来ることがあったら 温泉に入りに来たいな。


昨日 通った 7kmの ダートを再び走り 山を下ったところで問題発生。
部屋の鍵を フロントに返し忘れていたことに気付きました。
たまたま ダートの入り口辺りにある オソウシ温泉の看板の写真を撮ろうと 車を停めたところで、ポケットの中に鍵があることに気付いたのです。
フロントに返そうと ポケットに入れていたのを 完全に ど忘れしていました。

また 7kmのダートを往復するのは精神的にも時間的にも厳しいので、あとで 郵送するのでもいいか…?と 一瞬 迷いましたが、とにかく オソウシ温泉に電話をかけて 鍵を返し忘れたことを伝えることに。
すると 宿の御主人が車で受け取りに来てくれるとのこと。
さすがに ただ待つのも申し訳ないので、自分も戻って ダートの途中で受け渡しすることになりました。

何だかんだと 結局 8kmくらい往復することにはなりましたが、無事に合流して 鍵を返すことができました。

…なにやってんだか…。

チェックアウトが早かったので 予定が狂うことはありませんが、しょうもない ミスで 30分ほど ロスしてしまいました。

でも、早めに気が付いて本当によかった。


2日目(15日 月曜日)のルート。

今日は 三国峠、層雲峡を経由しつつ 2日目の宿泊予定地である 陸別へ向かいます。


最初にやってきたのは『然別(しかりべつ)湖』。

途中、先日 行った『扇ヶ原展望台』の前を通りましたが、景色が白く霞んでいて 全然 見えなかったので、昨日 行っておいて大正解でした。


ホテル街。

朝早い時間だからなのか、オフシーズンだからなのか(あるいは両方か)、閑散としています。


何とも寂しい。


ホテル風水の横に階段があります。


階段を下りてきたところ。

綺麗だな〜。
風も気持ちいい。




(旅日記にアップしている動画は どれも短いですが、あくまでも雰囲気の参考程度ということで…)

ホテル風水の裏には湖を眺めながら入れる足湯もあります。


車 2台が ギリギリ離合できるかできないかくらいの狭い道を しばらく走り、ぬかびら源泉郷を通り過ぎ、次にやって来たのは『タウシュベツ展望台』。

(完全に余談ですが、狭い道で車が すれ違うことを”離合 - りごう”と呼ぶのは西日本方面だけだそうで。 何気に調べてみて初めて知った。)


ぬかびら源泉郷から 国道 273号線を 北に 8kmほど走ったところに 駐車帯があって、そこに展望台へ続く林道の入り口があります。

そこから 180mほど歩いたところに展望広場があります。


林の中を歩きます。

展望台に来る途中の道で何度も『ヒグマ出没注意』の看板を見かけたので、正直 一人で林の中を歩くのは ドキドキします。
いきなり横の茂みが ガサガサッとか動いたりするので、ビビりまくり。
早歩きで さっさと進みます。


途中に『東大雪の道』と交差するポイントがあります。
もともとは 旧国鉄 糠平線の廃線跡を自然歩道として整備した道なのだそうな。


綺麗な道です。




展望広場に到着。


タウシュベツ川橋梁について書かれています。


目の前に広がるのは糠平湖。


その奥に『タウシュベツ川橋梁(通称 めがね橋)』が見えます。

糠平湖は 発電用人造ダム湖なので 時期によって水位が かなり変化するようです。

今の時期は湖に ほとんど水がありませんが、6月くらいから少しずつ水嵩が増えていって 10月くらいには 橋は水に沈んでしまうのだとか。

いつか 水に沈んでいる橋も見てみたいな。


かつては あの橋の上を鉄道が走っていたんだな と思うと何とも感慨深い。


次に立ち寄ったのは 旧国鉄 士幌線の廃駅、『幌加(ほろか)駅』。


駅舎はありませんが、線路の一部と ホームが残されています。








この線路に沿って真っ直ぐ歩いて行くと さっき タウシュベツ展望台に行く途中にあった交差点に繋がっているんだろうな。


反対側にも真っ直ぐな道が延びています。


幌加駅を散策したあとは、三国峠へ。


三国峠の休憩所。

観光バスが停まっていて 御年配の方々が大勢いました。


カフェや トイレもあります。










さっき通った橋。


素晴らしい眺め。

…なのですが、観光客の集団の喋り声が うるさくて、あまり落ち着けませんでした。

一応 動画も撮影しましたが、オバサン達の喋り声が入ってしまうので、使えず。
鳥の声とか、いい感じだったのにな。



三国峠から また しばらく車を北に走らせて、『層雲峡』にやって来ました。

今回は温泉に入るつもりはなかったので、とりあえず セイコーマートで軽く買い出しをして、昼食タイム。

層雲峡の セイコーマートは他の店舗と違って オレンジ色ではありません。

右の写真は セイコーマート オリジナルの スパークリングコーラ。




せっかく層雲峡に来たので寄ってみた『流星の滝』。

川の流れる音が凄い。






動画も。


流星の滝のすぐ近くにある『銀河の滝』。






こちらも動画あり。


流星の滝、銀河の滝の駐車場前にある売店。


今日も予定より だいぶ早く進んで 時間が余っていたので、給油も兼ねて 上川まで足をのばしてみました。

やって来たのは 上川にある『くま牧場』。

アイスパビリオン』にも入りたかったのですが、入り口に大きく アナ雪の絵があって やめました。


クマ牧場 入り口付近にある資料館。

動物たちの剥製や骨の標本が並んでいます。




入場時に貰える クマのエサ。

見た目や手触りは クッキーのようなものですが、何でできているんだろう。


少し奥に進むと さっそく ヒグマが。


石造りの塀と鉄柵に囲まれた中に数頭の エゾヒグマがいます。



人がやって来ると、クマたちが柵の方に近づいて来て エサを おねだりするポーズをし始めます。

地面に座り両手を挙げ、まるで”おいでおいで”をするような 手招き動作。

一見 愛嬌があって可愛いようにも見えますが、同時に何だか哀しい気持ちに…。

せっかくなので 入り口で貰ったエサを投げてみましたが、ひとつ目は上手く投げられず、地面に落ちて割れた エサの一部を カラスに持って行かれてしまいました。
(左の動画)

上手いこと クマの顔の辺りに エサを投げると 口で見事にキャッチしてくれます。
慣れてるなぁ。

しかし 残念ながら手持ちのエサが無くなったところで終了。
一袋 100円で追加のエサを買うことも可能です。


クマと戯れたあとは 給油をして、次の目的地へ。

上川から 次の目的地までは 80kmほどあるので、途中にある『石北(せきほく)峠』で トイレ休憩することに。


峠の茶屋。

大きな クマが ソフトクリームを抱えています。

この日記を書いていて 今 気付きましたが、よく見たら

『ケータイ 写真 ビデオ 何回写しても百円 (当店御利用の方 無料!!)』

と書いてありますね。
…お金 取るのかよ。
気付かず勝手に写しちゃいましたが。

…まぁ、いいか。
もし またいつか来ることがあったら『熊笹ソフトクリーム』でも買いますよ。


茶屋がある場所から 道路を挟んだ反対側。
トイレがある場所から撮った写真。

トイレの横に山の上の方に続く階段がありましたが、あとで調べたら上には展望台があったようですね。
登ってみればよかったな。


石北峠の茶屋から 更に東に 36kmほど走って、ようやく次の目的地、道の駅『おんねゆ温泉』に到着。


『からくり王国』。

売店です。
営業はしていますが、人がいないので閑散としています。


広場。

悲しいくらい誰もいません。


巨大な からくりハト時計塔、『果夢林(カムリン)』。

その奥には 地元の特産品を展示、販売している『果夢林の館』があります。

ちょうど 15時 直前だったから ハト時計が作動するところ見られればよかったんですけど、撮影時は気付かず さっさと離れてしまいました。


果夢林の館の隣にある『山の水族館』に入ってみます。


エントランス。


変わった形の水槽。

記念撮影用の水槽らしい。
ああ、だから下のところに座れるようになっているんだな。

レッドソードテール、プラティ、クラウンローチ、ディスカスなどの魚が泳いでいます。


ドクターフィッシュ。


水槽に手を入れると手の古い角質を ドクターフィッシュが食べてくれます。


万華鏡型の水槽で泳ぐ金魚。


滝つぼを真下から見上げる水槽。

美しい。


四季の水槽のコーナー。


外の池と繋がった水槽です。

冬場は水面が凍って、氷の下を泳ぐ魚の姿が見られるそうな。


水が濁っていて 本当に川底みたい。


ヒメマス。

どんどん進みます。


モクズガニや スジエビ、ギンブナや ウグイなど。


ニホンザリガニ、トミヨ属淡水型、エゾサンショウウオ、ウキゴリ。


イトウがいる大きな水槽。

でかい



なんで水槽の隅っこに集まって 動かないんだろう。
ちょっと怖い。


右の動画は ヤマメが ジャンプして遡上するところを見られる水槽。

20分ごとに水位が変化し、水位が下がると魚たちが一斉に段差を上ろうと ジャンプする…らしいのですが、残念ながら 僕が しばらく見ている間には 一向に ジャンプする気配はありませんでした。

遡上とは逆に 流されて川を下っていく ヤマメはいましたが。(→動画)

頑張れよ


コロソマ。

アマゾン川などに生息している魚らしい。
こいつも でかいな〜。


レッドテールキャット。

ナマズですな。


生きた化石、ピラルク。


ピラニア。

横にある『あなたのあたまのなかのピラニア』と書かれているものが気になりますが…。
今 気が付いたけど、これ開けるようになっているのかな?


キッシンググラミーなどがいる水槽。


骨が透けて見える魚がいます。

グラスキャットフィッシュという魚らしい。


スリースポットグラミー、ヤマトヌマエビ、チェリーバルブなどがいる水槽。




こちらの水槽には アロワナがいます。
ブタバナガメや カイヤン、オオウナギなども。




綺麗な鱗や。


ラビドクロミス・カエルレウス、シクリッドなど。




水槽を下から アオリで見上げると良い感じ。


山の水族館を楽しんだあとは、おんねゆ温泉を出て『留辺蘂(るべしべ)』へ。


おんねゆ温泉から東に 10kmほど走ると『留辺蕊駅』があります。




岩井俊二監督の映画、『四月物語』の冒頭で、主人公の卯月(松たか子)を家族が見送るシーンで出てくる駅です。

せっかく近くを通るならと寄ってみました。

こういう駅は九州の田舎を思い出すので好きですね。


相変わらず予定より早く進んでいたので、元々の計画上では行くのを諦めていた 北見の『レストラン シェルブルー』で夕食を取ることに。

北見駅の近くにある『ホテル黒部』の中に シェルブルーはあります。


レストランの中。

自分 以外 お客さんは誰もいません。


ここに来た目的は これですよ

『オホーツク 北見 塩焼きそば』、900円

もともとは twitterで フォロワーさんに オススメされたんだったか、ツーリングマップルで見たんだか忘れましたけど、とにかく食べてみたかったのです。

熱々の鉄板の上に 道内産の小麦で作られた麺、オホーツク産の ホタテや 北見の タマネギなど、地のものが たっぷり盛られた塩焼きそば。
具だくさんで 大変 食べ応えがありました。
美味しかったです。


北見で夕食を済ませたあとは、今日の宿泊地である『陸別』に向かいます。

最短距離で真っ直ぐ行っても面白くないので、少し遠回りの ルートで行くことに。
(ちなみに北見からだと最短距離でも 50kmちょっとあります。)


陸別に向かう途中に立ち寄ったのは『チミケップ湖』。

地図上では たいして遠回りじゃないな、と思っていたのですが、途中 通ってきた 道道 682号 二又北見線、まさかの 10km超え ダートロードとは。
道は暗いし、狭いし、うねっているし、水溜まり(穴)だらけだし、途中で 鹿は飛び出してくるしで、なかなか しんどい道のりでした。

山奥なので 当然 携帯電話も圏外です。
こんな場所で車が動かなくなったら大変だな…。

チミケップ湖まで来てしまえば、湖の畔に ホテルがあるので 車に トラブルが起きても何とかなるとは思いますが。


悪路を走らないと来られないような山奥なので、人や車は ほとんど通らず、大変 静かな場所です。

やっぱり、こういう人の多い観光地とは違う、自然が いっぱいの静かな場所は良いな。

街灯なんて 当然 無いので、夜中に一人で来るのは怖いと思うけど。
でも、晴れていたら ここで観る満天の星空は最高だろうな。


虫や鳥の鳴き声しか聴こえません。


チミケップ湖で しばし ゆっくりしたあとは、再び 陸別へ向けて出発。

もうひとつ大きな誤算だったのは、チミケップ湖から陸別に続く最短の道路が閉鎖されていたこと。

仕方がないので 道道 494号 訓子府津別線を東に走って 本岐(ほんき)側を回ってから 陸別へ向かいます。


本岐から 陸別へ向けて 道道 51号 津別陸別線を走っている途中で 突然の夕立。
ワイパーが追っ付かないくらいの土砂降りです。
やはり山の天気は変わりやすい。

北海道の道路は舗装されていても 案外 路面の状態が悪くて、水溜まりがやたらと多い。
(車通りの多い市街地は別ですが)

車が盛大に水飛沫を上げます。
できるだけ タイヤで凹んだ路面を通らないように 車を横に半分くらい ずらしながら走行。

まぁ、ダート道で土砂降りにならなかったのは幸いでしたが。


途中 長い悪路や 突然の土砂降りもありましたが、何とか本日の宿泊地 『陸別』へ到着。

”日本一寒い町”と言われているところです。

日が沈む前に着けてよかった。


道の駅『オーロラタウン93りくべつ』内部。

この写真は日が暮れてから撮影したものですが。


この オーロラタウン 93りくべつの 二階に 本日 宿泊する宿『オーロラハウス』があります。


僕が到着した時間には 売店の類は既に閉まっていました。


宿で チェックインを済ませ、部屋に荷物を運んでから、陸別 周りを散策してみることに。


道の駅の裏側には線路と駅のホームがあります。

ふるさと銀河線。
既に廃線になっている線路ですが、予約すれば気動車の運転体験もできるそうな
普通に気動車に乗車して走るイベントや 足こぎ トロッコなんかもあるみたいです。
もう遅い時間なので終了していましたが。


とりあえず駅周りを ブラブラ。




すみません、これは携帯で撮った写真なので 画質 悪いです。












CR70・75形 気動車。

『銀河鉄道999』仕様です。
東京の西武線でも こんな ラッピングの電車あったな。

…『宝くじ号』って何? と思って調べてみたら 宝くじ助成金で運営されているのだそうな。
なるほどね。


自由に駅や線路の上を歩き回れるって良いですね。




残念ながら跨線橋には入れないようになっていましたが。


道の駅の前に戻ってきました。


現在の気温は 17度。

半袖だと ちょっと寒いです。






しばらく駅周りを ブラブラしたあとは、暇だったので車で ドライブすることに。


陸別から更に山道を登ってやって来たのは『銀河の森天文台』入り口前。


残念ながら 月曜日と火曜日は休館日。

休館日なのは知っていたんですけど、特にやることもなかったので 未練がましく来てみました。

本当は すごく行きたくて、営業日に合わせて ルートを変えることも考えていたのですが、既に取ってしまっていた宿の予約の都合もあったりして、泣く泣く断念しました。
いつか 必ず行きたい場所です。

まぁ、仮に この日 開いていたとしても 空が曇っていますから、どっちみち星空を拝むのは無理だったでしょうけど。
せめて火曜日が休館じゃなければ次の日に寄れたんですけどね。


銀河の森天文台の駐車場。

休館日なので 当然 誰も来ません。


日が沈んで暗くなっていく空、霧に包まれた山。

聴こえるのは ただただ虫の鳴き声だけ。
都会での生活では絶対に味わうことができない、不思議な感覚です。

実際には写真よりも暗いです。
携帯で撮影した上の二枚(閉館中と案内板のやつ)が実際の暗さに近いかな。


三脚を使わなかったので ボケてしまいましたが、銀河の森天文台に続く山道の途中から見える陸別の夜景。

セイコーマートで食料を買って宿に戻ってきました。

twitterで フォロワーさんから オススメされた セイコーマートの ホットシェフの おにぎり。
温かくて サイズも大きめ。

ホットシェフは 元々 温められている商品ですが、北海道の コンビニで 普通の冷たい おにぎりを買うと店員さんから必ず「温めますか?」と聞かれます。
さすが北海道。

おにぎりを食べ、宿の Wi-Fiで ネットを チェックしてから、早めに就寝。



■ 3日目 (16日 火曜日)


翌日。

朝 7時に チェックアウトするために、5時に起床。
素泊まりだったので、朝食はなし。

陸別は相変わらずの曇り。

部屋の ユニットバスで シャワーを浴びて 出掛ける準備をします。


テレビを付けて天気予報を見ます。

今日 向かうのは 弟子屈(てしかが)方面ですが、位置的には釧路が近いかな。
一応 釧路方面は昼には晴れるとのことですが、何とも微妙な天気です。

しかし、こっちでは霧マークなんてあるのね。


3日目(16日 火曜日)の走行ルート。

チェックアウトを済ませ、まずは『オンネトー』に向かいます。


陸別を出て 道道 143号 北見白糠線を しばらく走ると、またしても 狭い ダート道に突入。

しかも濃霧。
最悪ですな。

初めて通る道で路面の状況も読めないし、鹿も飛び出して来るかもしれないので、焦らず慎重に走行します。
チェックアウトが早かったから時間に余裕もありますしね。

ここの ダートは 3km程度でしたが、精神的にも タイヤにも優しくないので 極力 ダートは 勘弁 願いたい。

しかし、メインの大通りから外れた山道は未舗装の道が多いんだな。
特に道東は。


陸別から 46kmほど走って『オンネトー』に到着。


時間や季節によって見える色が変わるらしい オンネトーですが、朝早く 空も曇っていたこともあってか 少々 くすんだ緑色といった感じ。


風は そんなに吹いておらず、湖面は穏やか。


森の木々が鏡のように湖面に映り込んでいます。

空が快晴だったら もっと綺麗に見えるのかなぁ。


奥の方は ちょっと もやってますね。






こっちは綺麗な エメラルドグリーンです。


オンネトーを しばらく楽しんだあとは、再び 東に 20kmほど走って『阿寒湖』にやって来ました。

阿寒湖といえば『まりも』が有名ですね。


阿寒湖に着いたら 見事な快晴。


うーん、気持ちいい。


観光客は まばらにいますが、まだ朝早い時間なので、町は静かです。






湖の周りを適当に散策します。






ホテル街の西側にある『アイヌコタン』。

入り口には 木彫りの フクロウが。


民芸品店、アイヌ料理の お店などが並んでいます。

残念ながら 朝早いので お店は ほとんど準備中ですが。

個人的に アイヌの文化は好きです。


奥にも フクロウが。


切り返し。

なんか、車は似合わないな、ここだけは。


アイヌコタンを更に奥へ進むと、アイヌ民族の住居を再現した『ポンチセ(小さい家の意)』があります。

『アイヌ生活記念館』に入るには 入場料が必要です。
トイレもあり。


元々『阿寒湖アイヌシアター』として使われていたらしい建物の前に 丸木舟が置かれています。

アイヌ語で『チプ』というそうな。
チ=我ら、オプ=乗るもの、という意味らしい。


こちらは 現在 使われている 阿寒湖アイヌシアター、『イコロ』。

アイヌ古式舞踊や 様々な劇が行われる施設だそうです。


商店街を歩いて東の果ての駐車場まで戻ります。


途中で 阿寒湖沿いを散策。


釣りをしている方々がいます。


阿寒観光汽船

朝の 6時から運行しているんですね。


望遠ショット。

湖の向こうに何か建物が見えます。


阿寒湖を クルージング中の モーターボート。

ものすごい スピードで湖上を進んでいます。

調べたら 5分コースとか 15分コースもあるみたいだから乗ってみればよかったな。
…いや、でも 確実に酔うから ダメだな。






以前 twitterの フォロワーさんから「阿寒湖に行くなら ザリガニのパスタがオススメです」と教えて貰っていたのですが、その ザリガニの パスタこと『ザルボナーラ(ザリガニのカルボナーラ)』が食べられる お店はこちら、『温泉工房あかん』。

しかし残念なことに 火曜日は定休日でした。
タイミング悪いなぁ…。


悔やんでも仕方がないので、駐車場に戻り さっさと次の目的地へ向かいます。


道道 241号を東に向かって走り、山を下ります。

阿寒湖から 40kmほど走って、道の駅『摩周温泉』に辿り着きました。
ここで 少し休憩。


弟子屈町の案内図。


足湯もあります。


売店と 食堂。


摩周温泉で休んだら、次に向かうのは『摩周湖』。
本日の メインスポットです。


まず やって来たのは『摩周第一展望台』。

摩周湖で 一番メインの観光スポットです。

すごい、正に鏡のような湖面
まるで絵に描いたような美しさ。
さすが日本一の透明度と言われる湖です。


摩周湖といえば”霧”のイメージもありましたが、見事な快晴で良かった。

”未婚者が よく晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れる”などという ジンクスもあるようですが、…とっくの昔に遅れとるわ




しかし 本当に綺麗だなぁ。


中島(カムイッシュ)。


波もなく綺麗に映り込んでいます。


カムイッシュの 寄り。


さすが メインだけあって 第一展望台は観光客が多いです。


こっちは右側にある売店の上から見たところ。

位置は 若干 低いですが、こっちの方が樹とかなくて見晴らしは良いかも。


下に降りて売店の裏側から。


続いてやって来たのは 幻の『摩周第二展望台』(通称ですが)入り口前。

車を停める場所がないので 第三展望台の駐車場から南に 15分ほど歩いてやって来ました。

分かりづらいかも知れませんが、草の間に上に登っていく細い道があります。


第二展望台 入り口前の ストリートビュー。

ここに踏み入るのは なかなか勇気が要りますが…。
ここまで来たら行くしかない
虫が多いので、虫除けスプレーを体に噴き付け、いざ出陣


草を掻き分けながら 結構 急な坂道を上がり、柵を越えると開けた場所に出ました。

ここからも摩周湖が見えますが、ここは まだ 第二展望台ではありません。


左を向いたところ。

ここからでは見えませんが、この奥に 摩周第三展望台があります。


右を向くと更に上に続く道があります。

草が生えていて分かりづらいですが。

これ、時期によっては もっと草が伸びて大変かも。
冬場なら草も短い…と思ったけど、冬は雪で無理か。


膝上くらいまである草を掻き分けながら上に登ると、少しだけ草のないスペースがあります。

ここが 知る人ぞ知る、幻の『摩周第二展望台』です。

普通に観光客が入って来るような場所では 当然 ないので、柵などといったものはなく、目の前は崖。
足を踏み外してしまったら摩周湖に真っ逆さまです。


何も邪魔するものが無く 摩周湖 全体を見渡せる場所としては間違いなく最高なのですが、結構 強い風が吹いていて、高所恐怖症の自分には 正直 かなり怖い。

写真を撮影したら さっさと戻ります。


足場が不安定なので、来た道を下って行くのは更に怖い。
草で道も分かりづらいので、柵を目印に戻ります。

この柵から道路に戻るまでの坂が 結構 急勾配な上に 土が軟らかくて ズルズル滑るので、転ばないように慎重に下ります。

雨が降ったあとなんかには 絶対 行っちゃダメですね、ここは。

陽射しが強く 気温も高かったので ものの 15分くらいで 全身 汗だく…
そこから更に駐車場まで戻った時には 顎から ポタポタと汗が滴るくらいの状態に。

車の中に入って タオルで汗を拭き、冷房を全開にして しばらく涼みます。


車の中で しばらく休んだあとは、『摩周第三展望台』へ。

しかし、現在は閉鎖中でした。
記録的な大雪で柵が破損している部分があるため、改修されるまでは入れない とのこと。

残念。


展望台には登れませんでしたが、一応 第三(途中)からの眺め。


第三から見た カムイッシュ。


第一にいた時より風が出てきたようで 波が強くなってきました。


美幌方面を見ると 雨が降っているようです。

左の奥に見えるのは『屈斜路(くっしゃろ)湖』。


写真を撮影し忘れたので これ(↑)は ストリートビューの画像ですが、第三展望台から少し北へ進むと『摩周第四展望台』(通称)の入り口があります。

右の丘に細い道があって上に登れるようになっています。
(道というか、第二展望台 同様 踏みならされているだけですが。)


第二と違ってこちらは ほんの 数歩 登るだけで 摩周湖を堪能できます。

駐車する スペースはありませんが、手軽でいい。
ここも 知る人ぞ知る スポットですな。


湖全体は見渡せませんが、他の展望台とは また 微妙に違ったアングルの摩周湖が楽しめます。


第四からの動画。

風が強くなって湖面の透明度は無くなってしまいましたが。

…しかし、風が強いから自分の呼吸音は拾わないだろうと思っていたら見事に入っているな。


コンビニに寄るために 川湯温泉へ向かいます。


通り道にあった『硫黄山(アトサヌプリ)』に立ち寄ってみました。


雨雲も近付いてきているので、山には近づかず 駐車場から望遠で撮影。


名前の通り、硫黄の匂いがすごい。




硫黄山前の 売店 & 飲食スペース。


売店で少し休憩したら 出発です。


今にも降り出しそうな空です。

何だか雲が迫ってくる感じがすごい。


川湯温泉にある セイコーマートで買い出しをしたあとは、時間に余裕があったので 次の日行く予定だった 清里町へ行ってみることに。


清里付近。

さっきまでの空が まるで嘘だったかのような快晴。


十勝もそうでしたが、清里にも こういった真っ直ぐな道が たくさんあります。


そして、今回の旅で僕が個人的に来てみたかった場所がこちら。

『清里(きよさと)ストレート』(道道 857号線)。
長くて真っ直ぐな道が俯瞰で見下ろせます。


道の長さも凄いですが、車が あまり走っていないのが また素晴らしい。

この景色を眺めながら 道の真ん中で両手を広げて立って、風を全身で感じるのが最高に気持ちいいです。

摩周湖みたいな メジャーな観光地も良いけど、こういう 通好みな スポットの方が個人的には大好き。


ストリートビュー。


元々の予定では行くのを断念していた『神の子池』にもやって来ました。

ここも メジャーな観光地なので 広い駐車場があり、数台の車が止まっていました。

ちなみに 神の子池の 手前には 2kmほど ダートがあります。


この辺りは ヒグマ出没地域。


駐車場から少し奥に歩いて行くと さっそく 神の子池が見えてきました。


テレビや写真で見たことはありましたが、実物も やはり美しいですね。








…ただ、例によって周りの観光客の テンション高めの おしゃべりが邪魔で、動画の撮影は断念しました。

喋るのはいいけど、もうちょっと声のトーンを落とすとか、周りに少しでも気を遣ってくれると ありがたいのだが…。
まぁ、テンション上がる気持ちも分かるけどさ。




池の周りを一周してから 駐車場に戻り、次の場所へ向かいます。


裏摩周展望台』。

摩周湖は 第一から 第四まで 散々 楽しみましたが、せっかくなので 裏摩周も制覇しておきます。

ナナメから撮影したのに 思いっきり 自分 映り込んでるな。


展望台に上ります。


晴れてはいますが、波や モヤもあるし 逆光になっているのもあって あまり スッキリとした景色ではないかも。
まぁ、こればかりは 天気とか タイミング次第かな。

夕暮れ時に来れば綺麗な気はしますが。


裏摩周から見た カムイッシュ。

奥の外輪山の真ん中より ちょっと 左側辺りが 第二展望台がある場所かな?


裏摩周展望台で写真を撮っていたら、隣で同じく写真を撮っていた オジサン二人が「この樹 邪魔だから切ってくれないかな〜」とか話していて 腹が立った。
冗談にしたって笑えない。
お前みたいなやつは ヒグマに喰われてしまえ。

こういう連中が 世界遺産とかに訪れて ゴミとか捨てていくんだろうな。


次にやって来たのは『からまつの湯』。

いわゆる”野湯”です。

今回は入浴するつもりはなく、ただ見てみたくて 寄ってみました。


温泉。

温度は 少々 ぬるめ。
すぐ横に川が流れています。


温泉の すぐ横に脱衣場があります。
左が女性用で 右が男性用。

時計も設置してありますが、この写真を撮影した時は 15時くらいだったので、針は合ってないですね。
止まっていたのかな?


源泉貯湯槽。

かなり熱そう。

右は Instagramで撮影した動画。

聴こえるのは 虫の鳴き声と川の流れる音だけ。
落ち着く場所です。

このあと別の温泉に行く予定があったので からまつの湯には入りませんでしたが、気持ちいいんだろうな〜。

また来る機会があったら その時は入ろう。


次に向かったのは『多和平展望台』。

途中 カーナビに案内されて行った場所が 閉鎖された行き止まりの道で、最初 展望台は閉鎖されて行けないのかと思いましたが、試しに違う道を通ってみたら普通に行けました。
カーナビも 微妙に ポンコツですなぁ…。

諦めて次の場所に行こうとしていましたが、諦めないで良かった。


売店前の駐車場から歩いて少し丘を登ったところに展望台があります。


以前 写真で見た時は こんな朱色ではなく 普通に木の色のままだったような。
ペンキを塗ったんですね。


展望台の上。


地平線が見えます。

果てしなく広がる大牧場
これぞ、”ザ・北海道”ですね。


ぐるりと見渡します。


羊。






遠くが もやっているのが残念ではありますが。


動画。

カッコウと牛の鳴き声だけが広い牧場に響いています。
風は強いですが、のどかな風景です。








柵に近付くと、牛たちが一斉に近寄ってきます。









ひしめき合う牛たち。

牛を三つ書いて『犇(ひし)めく』と書きますが、正に文字通りの状態に。

怖いよ。


多和平の広い キャンプ場を抜け、駐車場に戻ります。


日も だいぶ 傾いてきたので ぼちぼち屈斜路湖の方に向かいます。


屈斜路湖畔にある『屈斜路湖物語 丸木舟』にやって来ました。

宿泊もできるところですが、今回の目的は食事。


お店の中。

午後の陽射しが眩しい。

北見の シェルブルー同様、お客さんは誰もいません。
別に マイナーな お店ではないはずなんですけど、やはり 6月の北海道というのは こんなものなのかな。


アイヌ音楽(…と言っていいのかは分かりませんが)が流れていて何とも不思議な空間。
良いですね、こういう雰囲気。


メニュー。

アイヌ民族の伝統料理をベースにしているらしい オリジナルメニューが並んでいます。


注文したのは『野生丼』。
1300円。

鹿肉たっぷり。
行者にんにくと 秘伝のタレも利いていて 美味い
あっという間に たいらげてしまいました。

『コタン丼』と どちらにしようか迷いましたけどね。
また来ることがあったら違う料理も食べてみたいところ。


野生丼を満喫したら、次は すぐ近くの 和琴半島キャンプ場へ。




キャンプ場。


屈斜路湖。









結構 風があって波も強いです。


屈斜路湖を しばし眺めたあとは、キャンプ場の すぐ近くにある『三香温泉』へ。


初日の オソウシでも露天には入らなかった(入れなかった)ので、初の露天風呂です。


脱衣所 入り口。


脱衣所の中。

先客が一人。
鏡の中に映っているやつは気にしない。


露天風呂。

泉質は なかなか素晴らしいです。
アトピーにも よく利くということで、近年 肌が荒れ気味な自分には ありがたい。

オレンジ色に染まっていく空を見上げながら浸かる温泉は最高ですね。


そういえば、先客が帰って、よし今だと 脱衣場に戻り カメラを取り出そうとしたら また別の オジサンが脱衣場に入ってきたので、一応 オジサンに「すみません、ちょっと お風呂の写真 撮らせてください」と断りを入れたら、「俺の裸は(写真に)入れなくてもいい?」と渋い顔で言われたので 丁重に お断りしました。


日が沈みます。


暗くなる前に 急いで 10kmほどの山道を登り、やって来たのは『津別峠展望施設』。

お城のような形をした展望台です。


展望施設の中。

中から階段で上に登ります。




展望施設の上。


もう一段 上に登ったところ。




太陽は雲の向こうに沈んでしまいました。




東の方を見ると、雲の下に屈斜路湖が見えます。

湖の右側にある半島が さっきまでいた 和琴半島です。


動画。


しばらく景気を眺めていると…。

…あれ?


いつの間にか雲が津別峠の方に迫って来ています。


山が どんどん雲(霧)に覆われていきます。


霧が流れる様子。


ついさっきまで空が見えていたのに、ものの数分で この状態に。


景色が見えないのでは仕方がないので、濃霧の中 慎重に運転しつつ 次の場所に移動します。


そして やって来たのが 本日の宿泊場所、『美幌峠』。

残念ながら こちらも霧の中。
というか、時間と共に どんどん霧が濃くなっていきます。


広い駐車場に自販機、トイレもある この道の駅で 今晩は車中泊です。

自分の車以外にも 2、3台の車が停まっていました。


ボケボケですが、美幌峠の様子。
周りに樹もなく開けた場所ではありますが、霧で何も見えません。

霧も凄いけど、風も凄い。
強風に煽られて車が少し揺れます。


できるだけ車が風を受けないよう、建物の傍に移動しました。

次の日の朝、美幌峠からの朝日を拝むために 車中泊にしましたが、この天気だと 朝日は絶望的かな。
晴れていたら星空も凄かったんだろうと思いますが、天気ばかりは どうしようもありません。


外は濃霧で特にやることもないですし、さっさと寝てしまうことにします。

自分の体温で車の窓が曇って、より何も見えない状態に。
呼吸も苦しくなってくるので、ちょっとだけ窓を開けて寝袋に入ります。

人生初の車中泊で、しかも濃霧で何も見えない山の中。
相変わらず 外では風が ゴーゴー唸っていて 車も揺れています。

旅のテンションもあって、なかなか寝付けません。

幸い 自分以外にも 車中泊している人たちがいるから 精神的には だいぶ マシですが、

何度も姿勢を変えつつ、気が付けば いつの間にか眠っていました。


次の日へ



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