旅行日記

◆ 北海道(道東) ドライブ旅 [ 2 ] 2015年6月17〜18日 ◆


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※ 撮影した写真は全てクリックで拡大できます

■ 4日目 (17日 水曜日)


車の中で寝る姿勢が悪かったため 熟睡はできず、途中で何度も目が覚めては また寝て、を繰り返し、結局 夜中の 2時に 諦めて起きることにしました。

熟睡はできませんでしたが、多少は 体力 回復しました。
あとで眠くなる気はしますが…。

ちなみに上の写真の真ん中に写っているのは自分の車です。
何も見えない。


夜中の 2時でも 美幌峠は この有様。

風も相変わらず吹き続けています。

日の出の時間は 3時半くらいですが、あと 1時間半 程度で この霧が晴れるとも思えないので、美幌峠 自体 諦めて とりあえず山を下りることにしました。


4日目 (17日 水曜日)の走行ルート。

道の駅の駐車場を離れると 山道には街灯が ほとんどありません。
初めて通る 真っ暗な道、そして 数メートル先も見えない濃霧。
ライトを ハイビームにすると霧に光が反射して 更に視界が悪化するので、普通の ライトで照らしつつ、ゆっくりと美幌町方面に向けて進んでいきます。


美幌峠から 30分ほど走って ようやく コンビニを発見したので、ここで朝食を摂りつつ少し休憩。

まだ夜中の 3時くらいなのですが、東の空が明るくなり始めていました。

もしかしたら、日が出てくれば霧も晴れるかもしれないと思い、もう一度 美幌峠に戻ってみることに。

どうせ 夜中に次の目的地に移動したところで暗すぎますし、お店とかも開いていませんしね。


濃霧の山道を再び戻り、美幌峠に戻ってきました。

明るくはなりましたが、霧は相変わらずの状態。


4時過ぎくらいまで待ってみましたが、一向に霧が晴れる気配がなかったので、もう諦めて次の目的地に向かうことにします。


美幌峠展望台からの景色が全く見られなかったのは本当に残念ですが。
ここは いつか リベンジしたい。


再び山を下ると 太陽が出ていました。


網走方面に向かって走ります。






早朝なので 車も あまりいません。


網走に行く途中に『女満別(めまんべつ) 湖畔キャンプ場』に立ち寄りました。


目の前に広がるのは『網走湖』。

位置的には 湖の 一番 南側。


波も あまりなく 静かです。


キャンプ場の駐車場では 車中泊をしている車が 数台 停まっていたので、睡眠の邪魔をしないように次の場所へ移動します。


次にやって来たのも 網走湖ですが、ここは『呼人浦(よびとうら)キャンプ場』。

さっきの 女満別とは逆に、湖の 一番 北側にある キャンプ場です。

車中泊をしている人、テントを張って寝ている ライダーさん、チャリダーさんが多数。

テント泊というのも 一度やってみたいものですなぁ。
小学生くらいの頃に何かの行事で やったことあったような気もしなくはないのですが…。


寝ている人たちに気を遣いつつ エンジンをかけ、再び出発します。


あえて 能取三眺線を通って、『能取(のとろ)岬』へ。

岬に着く少し手前から道路に霧が立ち込め始め、岬に到着したら この状態。

今回の旅で 霧が出るのは予め覚悟はしていましたが…。
特に こういう景色の良い場所で濃霧というのは 誠に残念。

行く タイミングが悪いのもあったんでしょうけど。
昼間だったら晴れていたんだろうな。


霧の中に ボンヤリと 灯台が見えます。

時々 スピーカーだか何かで 誰かが話している声が岬全体に響いてくるのですが、何を言っているのか 全然 聞き取れません。
もしかしたら日本語ではないのかも。

霧のせいで かなり不気味に感じます。


灯台に誰かいるのか?
と思って 望遠レンズを向けてみましたが、よく分からず。

どっちにしても 何だか気味が悪いので灯台の方には近付かないことにします。


能取岬は映画の ロケ地にも使われたということで、映画の説明が書かれた看板があります。

左から、

『ケンタと ジュンと カヨちゃんの国』(2010年)
『子ぎつねヘレン』(2006年)
『南極料理人』(2009年)
『非誠勿擾(邦題:狙った恋の落とし方。)』(中国映画 2008年)

非誠勿擾は 中国では 歴代興行成績 1位を記録するくらい ヒットしたらしいのですが、中国語で書かれた観光客向けの看板もありますから、結構 海外からも ロケ地を見に観光客が訪れるんだろうな。


能取岬を出て 網走に向かう途中の道で車を停めました。

岬から ちょっと離れただけで この快晴。

能取岬では霧で見えなかった オホーツク海が広がっています。


相変わらず雲ひとつ無い清々しい空。


網走市 海岸町 辺り。






『網走駅』に着きました。

網走に来た目的は『網走刑務所』前の『刑務所作業製品展示場』で『ニポポ人形』を買うためなのですが、販売所が開く時間までは まだ だいぶあるので、それまで 網走を散策することにします。


駅前には 通学中の学生達がいました。
まだ朝の 7時くらいですからね。

自分の記憶では 網走駅の前に ニポポ人形の形をした電話ボックスがあったように思ったのですが、見当たりません。

まぁ、誰でも携帯電話を持っている今の時代には もう 電話ボックス自体 利用する人もいないですからね。
残念ですが 撤去されてしまったのでしょう。


↑ ※ 『風雨来記(1)』(F・O・G)ゲーム内写真より。 おそらく 2000年くらいのもの。


道の駅(流氷街道網走)に来てみました。

10時前なので まだ閉まっています。


網走、道東周りの ガイドマップ。


道の駅の裏側には網走川。








向陽ケ丘 方面。






道の駅から少し車を走らせて 次にやって来たのが 『ぽぽ260 防波堤』。

何となく名前が気になったので来てみました。


防波堤の上に登ります。




クリオネ付きの灯台。


これは何だろう。
何か養殖とかしているのだろうか。
それとも水質調査の類なのか。

グーグルのマップなどの衛星写真で見てみると、この四角い ブロックは写っていないので、移動できるようです。
斜めになっているから 変だなとは思っていましたが、海に浮かべてあるだけなのね。




道の駅からも見た 向陽ケ丘 方面。




防波堤の奥まで歩いてみます。




対岸では釣りをしている人たちがいます。






中央まで来ました。


写真では分かりづらいですが、防波堤は途中で途切れているので 奥の灯台まで歩いて行くことはできません。












『海に落ちたら助かりません』。

身も蓋もありませんが、ここまでハッキリ書かれると 覗き込む気すら失せますね…。
過去に何かあったのでしょうか。


8時になったので、『オホーツク流氷館』に来てみました。


この写真は係の人が ちょうど入り口の鍵を開けた直後。

僕以外に 二人 お客さんがいました。
さすがに平日の早朝から来る人は少ないですな。

ちなみに流氷館の正面で 新しい建物が建設中だったのですが、8月から リニューアルオープンする予定の新しい流氷館なのだそうです。


中に入ったところ。


まず最初に案内されたのは『流氷体験室』。

室内の温度は マイナス 15度。
冷凍庫の中にいるようなものですな。
半袖だと かなり寒いです。


入り口で濡れたタオルを手渡されます。

この部屋の中で タオルを グルグル振り回すと タオルが棒のように凍る『シバレ体験』ができるとのこと。
北海道の方言『凍(しば)れる』の シバレですね。

しばらく 回し続けましたが、ちょっと固くなったかな、くらいの感じでした。

バナナで釘が打てるくらいの体験じゃないと。
そんな部屋には半袖では入れませんが。


流氷体験室を出ると 流氷の海の生きものが展示された部屋があります。

右の水槽にいるのは ナメダンゴと フウセンウオ。


流氷の天使 クリオネ。

これは定番というか、まぁ、関東の水族館でも観られるくらい メジャーなやつですな。




それにしても不思議な形をした生き物だよなぁ。


つい『Gダライアス』を思い出してしまいますが、それは まぁ余談で。


部屋が暗い上に 動きが速いので綺麗に撮影できませんでした。


続いては 2階に案内されます。

展示室。
『海が凍る不思議』。
流氷ができる仕組みについての展示。








別の展示室。

こちらは『流氷の海交流の海原』。
オホーツク海の地理や歴史についての展示。
『オホーツク文化』についても書かれています。


エゾスカシユリ、エゾキスゲ、ヒオウギアヤメ。


次は『オホーツク流氷シアター』で 12分間の流氷に関する映像を観る、とのことだったのですが、映写システムが不調だったようで、機械を チェックする間、先に 3階の展望室に行くことに。


オホーツク流氷館は 標高 207メートルの 天都山の山頂にあります。


この灯台は さっき ぽぽ260 防波堤からも見えたやつですね。


網走の町並み。




網走湖。


右奥に網走刑務所が見えます。




国道 238号。


オホーツク流氷シアターで 映像を観たあとは、網走駅に戻ります。


網走駅前にある『モリヤ商店』で駅弁を購入。


買ったのは『磯宴 鮭いくら』。
1200円。

ちょいと贅沢な朝食です。


ウヒョーッ


駅弁を満喫したあとは『網走刑務所』へ。


刑務所の正門。


門の下(中)。


正門から中を覗いたところ。


門の左右には 看守の詰所と受付、面会人の控所だったらしい部屋があります。


受刑者が作ったらしい製品が並んでいます。




『刑務所作業製品展示場』。

開店時間の 10時になったので中に入りましたが、どこを探しても お目当ての『ニポポ人形』が見当たりません。
展示場の職員さんに訊いてみると、ニポポ人形は刑務所で作ってはいるが 販売は別の場所でやっている、とのこと。

道の駅で売られているとのことなので、さっそく 流氷街道網走に向かいます。


道の駅の中を探し回りましたが、土産物売り場には ニポポ人形はありません。

あちこち探し回っていると、クルーズカウンターのところに 大きな ニポポ人形が置かれていたので、職員さんに尋ねてみたところ、ここで買えるとのこと。
よかった

職員さんが 大小 様々な サイズの ニポポ人形を出してきてくれたので、その中から 15cmのものを注文。
同じ 15cmでも 手作りなので ひとつひとつ微妙に顔付きなどが違います。


一番 好みな顔の物を選んで購入。

念願の ニポポ人形 ゲットです。

『オホーツクに消ゆ』的には涙のあとが欲しいところですが。


網走での用事が済んだので、次の場所へ移動です。

休憩がてら寄ったのは 道の駅『はなやか小清水




道の駅の上に登ることができます。


道の駅の上から見た景色。

線路(釧路本線)と海が見えます。
釧網本線は現存する地方交通線の中では日本最東端のものなのだそうな。




知床連山は かなり うっすらとしか見えませんでした。

でもまぁ、このあと 知床 行きますけどね。


下に降りて線路へ。


この線路は 網走駅から 知床斜里駅、そこから南に折れて 東釧路駅まで続いています。

かなり長いですね。
網走から 東釧路までの総延長距離は 166.2km。

中央本線に例えるなら 東京駅から山梨の長坂駅まで行くくらいの距離とほぼ同じ…って言っても分かりづらいですな。


左の車両、見た目は除雪などに使う『HTR-400R』のように見えますが…パーツが着いていませんし、窓の形も違うなぁ。

右の黄色い車両は マルチプルタイタンパー(保線用車両)ですな。
『宇宙家族 カールビンソン』を思い出す人は オッサン。




浜小清水駅のホーム。




ホームの上から。


道の駅を散策したあとは、再び ドライブ再開。


しばらく走ってやって来たのは『越川橋梁』。
(正式名称 : 第一幾品川橋梁)


完成間近で路線が廃線になり、一度も列車が走ることがないまま終わってしまったという コンクリート製の鉄道橋です。


道路の反対側にも橋が続いています。
かつては国道上を橋が跨いでいたようですが、40年以上前に撤去されてしまったのだとか。


生い茂った樹で見えづらいですが、奥の方まで アーチ橋が続いています。
大きくて立派な橋です。


越川橋梁の説明。

ここには書かれていませんが、この橋の建設中に 11人の労働者が亡くなってしまったらしい。

詳しいことは あえて書きませんが、越川橋梁について調べてみると 興味深い話が いろいろと出てきます。


越川橋梁は 登録有形文化財に登録されています。


夜中の 2時から ずっと運転していて疲れていたので、越川橋梁の駐車スペースで ちょっとだけ仮眠。


30分くらい仮眠したあと、次にやってきたのは 斜里の『名もなき展望台』。


展望台の上からの景色。

遥か彼方まで真っ直ぐな道が続いています。
『天まで続く道』と呼ばれている景色なのですが、それは あとで この展望台よりも もう少し高い位置から じっくり堪能したいと思います。

写真の 右の方に 飛蚊症のような影が写っていますが、これは レンズフィルターの汚れです。
汚れに気が付かずに ずっと撮影していました。
このあと しばらく 写り込んでいます。
すみません。


展望台の上から右を向いたところ。


ウトロ方面に続く道。

奥には オホーツク海が見えます。


更に寄り。


一応 展望台からの 天まで続く道も撮影。


更にアップ。

ちょっと ボケてしまいました。


名もなき展望台から少し東に進むと、直線の終点があります。

(正確に言えば 少しだけ未舗装の道が続いているのですが。)


望遠。

ある意味、今回 この景色を撮影したいがために 超望遠のレンズを買ったようなものです。


更に寄り。

これも ボケてしまいましたね。
横着せず三脚を使うべきでした。


ここでも ストリートビュー。


上と同じ場所から右を向いたところ。


こちらも ウトロ方面に続く道が延びています。

下り坂の奥に海が広がっている景色は良いですね。


この道を通って、次は ウトロに向かいます。


海沿いの道を ひたすら走り、途中にあった『オシンコシンの滝』に立ち寄ります。

駐車場から すぐのところに滝がある手軽さもあってか、観光客が たくさんいます。


滝の説明。


駐車場に車を停めた時から聞えていましたが、滝の音(水の勢い)が 結構すごい。


個人的に観光客が多いのは嫌いですが、滝 自体は素晴らしいです。
高さはありませんけどね。








水が落ちてくるところの寄り。




オシンコシンの滝から 7kmほど走って、ウトロにやってきました。

『知床料理 一休屋』で昼食です。


今日は ウニの入荷量が少ないらしい。

まぁ、ウニ自体 そこまで好きでもないし、高いから どっちみち食べないけれども。


で、結局注文したのは『さけ親子丼』。
1575円。

今日 この 一休屋に来ることは予め決めていたのに、なんで朝 網走で 鮭といくらの駅弁を食べたかね、俺は…。

いや、文句なしに 美味しかったです。
美味しいものは何度でも食べたい。


ウトロの道の駅『うとろ・シリエトク』。


道の駅の中。

なかなか落ち着いた感じの空間です。


ウトロを出発して山を登ります。

これは途中にあった駐車スペースから撮った写真。


ウトロを見下ろします。










次にやって来たのは『フレペの滝』に続く遊歩道がある『知床自然センター』…なのですが…。


入り口前に やたらと ヒグマに対する警告の看板があって 臆してしまいました。

いや、有名な観光地ですし、そんなに危険な場所ではないんでしょうけど、何の準備もなしに一人で歩くのは やはり不安があるというか。
今の時期は思いっきり ヒグマの活動期ですからね。

ヒグマの生息地に足を踏み入れる以上は最低限の準備は必要です。
今回は諦めます。


というわけで?、フレペの滝よりは 断然 安全な『知床五湖』にやって来ました。

まぁ、安全といっても、安全なのは 5つの湖のうち 1湖まで行ける高架木道だけで、ヒグマ活動期の地上遊歩道は予約制になっていて ガイド付きじゃないと歩けないんですけどね。


5湖 全てを回る 大ループは 約 3時間コースなので 今回は さすがに無理。
2湖まで回る 小ループでも 約 90分。
今回は どちらも参加できませんが、ここも いつか制覇してみたいところです。

(そもそも 知床五湖 自体 元々 今回の旅では寄る予定では無かったので。)




パークサービスセンター内。


ここの名物?らしい、『はまなすこけももミックスソフトクリーム』。
300円。


見た目は 薄ピンクの ソフトクリーム。

味は少し甘酸っぱい印象。
『ハナマス』も『こけもも』も よく知らないので 味や香りは比較できませんが。

まぁ、普通に美味しいですよ。


人が野生動物に エサを与えてしまうことで起こる問題について書かれています。

ショッキングな写真も掲載されていますね。

そういえば コンビニの トイレなどにも この手の注意書きが貼ってありましたが、野生動物に エサを与えてしまう観光客が 結構 いるんだろうな。
特に知床は世界遺産に登録されてから観光客も増えているでしょうし。




パークサービスセンターを出て、全長 約 800mの高架木道を散策します。


高架木道 入り口。


高架木道の横には 電気が流れている柵(7000V)があって、ヒグマが這い上がってくるのを防いでいます。

逆に言えば、こんなものを作らなくてはいけないほど ヒグマが出没する場所なのだということでもありますな。


しかし、朝方は霧に悩まされていましたが、晴れてよかったな。


遊歩道の途中にある『連山展望台』。

知床連山が一望できます。


一番 高い『羅臼岳』。


これは 硫黄山かな。

(先日 行った硫黄山とは別。)


山の上は まだ雪が残っていますね。

雪渓。


先に進みます。


これは湖ではなく ただの池(沼?)ですな。




800mとはいえ、そこそこ歩きます。


『1湖』が見えてきました。


高架木道の終点へ到着〜。


湖に知床連山が映り込んでいます。


美しい。


しばらく 1湖を眺めたあとは 来た道を戻ります。




誰もいないわけではなく、たまたま あまり人がいない瞬間を撮っただけで、遊歩道には 結構 人がいました。


駐車場に戻り、次に目指すのは『知床峠』。


知床峠に向かう途中。

目の前に不吉な白い闇が…。


数分後。

『知床峠駐車場』に到着。

…ああ、またしても 霧の呪いが…。


何も見えません。


とりあえず 駐車場周りを歩いてみます。




晴れていたら素晴らしい景色が見えたはずなんですが…。

トホホ…。


何も見えませんが、まぁ、霧の知床峠の様子を。

濃霧では どうすることもできないので、山を下り、本日の宿泊地である『羅臼町』に向かいます。


予約しておいた『ビジネスホテル 漁火』に立ち寄り、先に チェックインを済ませてから 再び 車で ドライブ。

羅臼から 道道 87号 知床公園羅臼線を北上し、終点の『相泊(あいどまり)』まで行ってみることにします。


87号の途中で立ち寄った場所。




オホーツク海側は あんなに晴れていたのに、こちらは どん曇りです。


海では漁をしている方が。


相泊の手前にある、『瀬石温泉』。

満ち潮で毎日 海中に埋没してしまう温泉なのだとか。

ただ、残念ながら入浴できるのは 7月初旬〜9月中旬くらいの時期らしいので、今は入ることができません。




瀬石温泉から もう少し先に進むと『相泊』に到着します。

車で行けるのは ここまでです。




ここから先へ進む人への注意書き。

生半可な気持ちで行く場所ではないのは明らかです。


当然 先に進む気はないので、相泊周りを散策。


ここからでは見えないでしょうけど、クジラとかもいるんですよね、この辺りの海は。


知床半島先端の方に道が続いています。

まぁ、どこまで道があるのは分かりませんが。
おそらく半島の先端には道などないでしょう。






今は見えませんが、海の向こうには『国後(くなしり)島』(北方領土)があるはず。




何もありませんが、一応 動画。

ユンボが 一台 奥からやって来ていますね。


相泊を散策したあとは 羅臼まで戻り、コンビニに寄ってから ホテルへ。


ビジネスホテル漁火』の部屋。


ポツポツと 雨が降ってきました。

セイコーマートで買った ホットシェフの『チーズハンバーグ丼』。

贅沢な海鮮料理も良いですが、こういう何でもない素朴なものも好きです。


このホテルは 9時半まで チェックアウトできないとのことだったので、ホテルの Wi-Fiで ネットを チェックしたり、撮影した写真を確認したり 3DSで遊んだりなどしつつ、寝る時間まで まったりと過ごしました。



■ 5日目 (18日 木曜日)


翌日の朝。

予想はしていましたが 羅臼の天気は相変わらずの曇り。

とりあえず チェックアウトの時間まで ゆっくりしつつ 出発の準備をします。


5日目 (18日 木曜日)のルート。


9時半に チェックアウトを済ませ、朝食を食べるために道の駅『知床・らうす』へ。


道の駅 売店の中。

港町だけあって新鮮な海産物が並んでいます。


『知床食堂』の 2階 レストラン。




天気は悪いですが、窓の外には海。


何を食べるか迷いましたが、あまり冒険はせずに『鹿肉カレー』を注文。
950円。
(一応 お店の イチオシメニューらしい。)

名前の通り 鹿肉を使った カレーです。
辛さは普通というか、どちらかというと甘めかな。

赤い福神漬けと らっきょうが良いですな。
カレーといったら コレでしょ。


売店で購入した物。

売店の おばちゃんに 半ば押し売りされた『羅臼昆布スープ』(左)と、北海道限定の『きのこの山 ホワイト プレミアム』(右)。

必死に商品の説明をしてくれる おばちゃんの目を見ていたら断れなかった。
まぁ、押し売りされたと言っても、試飲して美味しかったから買ったんですけどね。


南に向かって しばらく走ります。


これは 何となく途中で車を停めて撮影した道。

もやっているのが残念ですが。


国道 244号。

先日 行った 越川橋梁の下を通っていた道と同じ道です。
標津方面に向かって ずっと走ると ここ行き着くわけですな。


望遠。


そしてやって来ました、『開陽台』の近く、『北 19号』(ミルクロード)。

バイク雑誌にも よく この場所の写真が使われるらしく、開陽台も含めて ライダーさん達には有名な場所らしい。
自分は ライダーではありませんが。
実際 自分が行った時にも ライダーさん 何人かいましたね。

ちなみに『風雨来記 3』の パッケージ写真も(PC版、VITA版共に)ここです。
(※画像は電撃オンラインさんのものですが)




天気が悪いのもあって、望遠も ボケやすい。




開陽台』。

開陽台の少し手前にある アップダウンは ジェットコースターみたいで 車で走っても 一瞬 ぞわっとします。

開陽台では遠足中と思われる子供達と引率の先生がいました。
子供達は みんな「こんにちは〜」と元気 よく挨拶してくれます。

福岡の田舎でも 子供達は挨拶してくれますが、東京だと 全然 ないんですよね。
(場所によっては あるのかもしれないけど。)


開陽台展望館。


展望館の中。

中標津開拓の歴史や 牛乳の歴史についての展示。




屋上。

階段状になっているのは ミニイベントや コンサートにも使用できるようになっているかららしい。


屋上展望台からの眺め。

霧は晴れましたが、天気は相変わらず微妙です。


右奥の道路が さっき言った タマヒュンポイント。


これは 野付半島側かな?


こっちは 斜里側かな?

この矢印が 北を指しているんですね。




こっちは西の方。




牛もいます。


























幸せの鐘。


開陽台の次は 野付半島の『ナラワラ』にやって来ました。

道道 950線沿いに駐車スペースがあって、そこから見ることができます。




海水で浸食されて枯れた木々(ミズナラなど)が並んでいます。








更に 野付半島の先に進むと『トドワラ』があります。

ナラワラと同じように 海水に浸食された トドマツの姿を見ることができる場所ですが、トドワラを見るには駐車場から 片道 20分ほど歩く必要があります。


野付半島と、そこに住む生き物、植物についての説明。




駐車場からは トドワラは見えませんが、原生花園の中を歩いて近くまで行きます。






トド原探勝線歩道 、入り口。


馬が歩いています。

トドワラまでは馬車に乗って行くこともできるようですが、この日は新しい馬の訓練中とのことで、馬車の運行はなし。

まぁ、どっちみち運動不足の自分は歩きますが。










エゾカンゾウが並んでいます。




黙々と歩きます。
























トドワラの先端部(正確には少し手前)に到着。


しかし、残念ながら トドワラに続く木道は 昨年の低気圧で被害を受けたらしく、現在工事中で立入禁止に…。




仕方がないので望遠で撮影します。


観光船用の桟橋もあります。


トドマツの枯れ木群(塩湿地植物群落)。




『オホーツクに消ゆ』でも出てきた場所ですね。






















昔 写真で見た記憶では もっと 樹が たくさんあったように思うのですが、やはり浸食が進んで 年々 減ってきているんでしょうか。


↑ ※『風雨来記(1)』(F・O・G)ゲーム内写真より。


途中までしか行けなかったのは残念ですが、来た道を再び歩いて駐車場に戻ります。




駐車場に戻ってきました。

この建物は『野付半島ネイチャーセンター』。


ネイチャーセンターの中。


2階から。


野付半島の歴史や遺跡についてなど。


ネイチャーセンターの 2階 展望スペースからの眺め。


真ん中のところが 先程 工事で進めず折り返した場所ですね。


やや俯瞰で見た トドワラ。


ネイチャーセンターを出たあとは 野付半島を出て、尾岱沼(おだいとう)方面に向かって 海沿いの道(野付国道)を走ります。


途中で立ち寄った『尾岱沼ふれあいキャンプ場』。


海沿いにある キャンプ場も良いですね。
こんな場所で バーベキューとかしてみたい。


更に 野付国道を南に しばらく走ると 道の駅『おだいとう』があります。






道の駅の 1階はレストラン、2階と 3階は北方領土に関する展示と展望室になっています。








3階の展望室から。


ここからは 野付半島と 国後島が見えるとのことですが、今 見えているのは…野付半島だけのようです。






これは 野付半島の先端辺りかな。

天気が もっと良ければ 野付半島の奥に 国後島が見えるはず。


道の駅を出て、更に南へ進みます。

途中で なかなか いい感じの道があったので、駐車して撮影。


下りのあとに上り。


ついつい望遠で撮影したくなる道ですね。


しばらく走って次にやって来たのは 別海町にある『新酪農村展望台』。

これは わりと マニアックな スポットかも。


東京の 2倍近くあるという 別海の景色を見渡すことができます。




展望台を下から見上げたところ。

…これは、高所恐怖症の自分には かなり怖いぞ…。


気合を入れて登ろうとしましたが、最初の トライでは強風に ビビリ、「これはダメだ」と途中で断念、一度 下に戻り、片手に持っていた カメラを ショルダーバッグに入れ、両手を使える状態にして、再度 挑戦。

両手で手摺りを しっかり掴みながら、何とか上まで登りました。


しかし、展望台の上は 更に風が強く、展望台が少し風で揺れています。

しかも足場の鉄板の繋ぎ目から下が見える。
メチャクチャ怖い

周りの柵も低いので、とてもじゃないけど立ってはいられません。


全く情けないですが、膝立ち状態で辺りを見渡します。

せめて風さえなければな…。


写真だと高さが伝わりにくいのが悔しい。

一番 リアルに怖いんですよね、これくらいの高さって。


残念ながら快晴ではないので、遠くまでは見えません。


怖いけど、一応 望遠レンズでも撮影。






別海町の概要図。

一通り撮影が終わったあとは下りるわけですが、これが また怖い。
端から見たら 相当 情けない姿だったと思いますが、ヒーヒー言いながら なんとか攻略。

途中で諦めていたら あとで後悔していただろうから、まぁ 何とか登れて良かった。


別海町を出たあとは、根室方面へ。

その途中、国道 44号沿いにある道の駅『スワン44ねむろ』へ立ち寄ります。


道の駅の中。


風蓮湖。

残念ながら今の時期だと オオハクチョウは見られませんが。


春国岱(しゅんくにたい)の アカエゾマツ原生林が見えます。








春国岱にも来てみましたが、ここも木道が工事中で立ち入り禁止。

摩周第三展望台や トドワラもそうでしたが、今年は ちょっと タイミングが悪かったな。




立ち入り禁止ですが、見た目は 結構 綺麗な木道です。








あの林の中まで歩いていけるのでしょう。












この鳥は…カラ類の鳥っぽいけど、何だろ。


春国岱を出て、根室市内へ向かいます。


やってきたのは 根室にある『喫茶 どりあん』。

夕食タイムです。


メニュ−。


このお店に来た目的はこれ、『エスカロップ』。
870円。

炒めた バターライスの上に 豚カツを乗せて ドミグラスソースを掛けたもの。
ここ根室では 相当 メジャーな料理らしい。
いわゆる”ご当地グルメ”というやつですな。

まぁ、近年 よくある 町興しのために 無理矢理 作った B級グルメの類ではなく、50年近い歴史のある料理のようですが。

美味しかった。


夕食を済ませたあとは、根室の銭湯『越の湯』へ。

海沿いにある町の銭湯です。
温泉とかではなく、こういう地元の人が愛用している普通の銭湯というのも良いものです。
観光ツアーとかでは 絶対 行かないですからね、こういうところは。


越の湯で ひとっ風呂 浴びたあとは、根室駅近くの コインランドリーで衣類の洗濯。
洗濯と乾燥が終わるまでの 約 1時間、まったり休憩。


洗濯が終わったら 今日の宿泊地である『納沙布(のさっぷ)岬』へ向かいます。

根室から納沙布岬までは 24kmくらいあるのですが、その間 全く 他の車や歩行者とは すれ違いませんでした。

日が沈んで 東側から少しずつ夜になっていく空の下、海岸線沿いの道(道道 35号 根室半島線・北側)を一人で 延々 走っていくのは何とも言えない不思議な感覚でした。

民家も全然ないので、野付半島 同様 地の果て感が凄い。

左側が海と崖、右側は何もない土地、その間に真っ直ぐ道が延びていて、一定の間隔で点滅する 視線誘導柱の赤い光が ずっと奥まで続いているという…。

圧倒的な孤独感ですが、それが何とも心地よくもありました。

車載カメラを付けて 動画で撮影したいくらいだったな。


納沙布岬に到着。

携帯の写真なので 画質 悪いですが。

岬の すぐ傍にある『望郷の岬公園』で 今日は車中泊です。




西の空も完全に真っ暗になったあと、夜の 21時くらい。

空の雲が晴れ、星が出てきたので、星空を撮影するために 三脚と カメラと レリーズを持って 極力 街灯の光が届かない場所を探します。

かなり冷えます。
半袖はきつい…。

『四島のかけ橋』という 北方領土返還実現を願った モニュメントがある場所が 一番 街灯から離れていて暗かったので、風避けも兼ねて モニュメントの真下で撮影開始。

今は 新月の時期。
タイミング的にも バッチリです。


露出や ISO感度、バルブ開放する時間など 設定を いろいろ変えつつ撮影してみますが、いまいち理想通りの写真になりません。

埼玉で テスト撮影した時は空が明るすぎるので ISO感度を低めに設定していましたが、それと同じ感覚でやっていたのがいけなかった。
今更 悔やんでも仕方がありませんが、もっと思い切り ISO感度を上げてもよかったな。

ちなみに撮影時は風で ブレないかと カメラの方を注視していたので気付きませんでしたが、左下の方に流れ星っぽいものが写っていますね。


こちらの写真の左下に写っているのは岬に立っている ポール(旗竿)です。


星が見えやすいように 少々 Photoshopで いじりました。

天の川こそ見えていませんが、それでも関東とは比べものにならないくらい たくさんの星が見えます。


モニュメントと星。

星空の撮影は また いつか リベンジしたいな。

納沙布岬は回りに 結構 街灯とか 灯台の光とかあるので、できれば もっと山奥の天体観測スポットで撮影してみたい。

残念ながら 1時間も経たないうちに再び空が曇り始め、星は見えなくなってしまいました。

今回の北海道旅の中で星が見えたのは この 1時間だけ。
逆に 天気のことを考えたら この 1時間だけでも星が見えたのは奇跡です。


翌朝 納沙布岬からの朝日を撮影したいので、車に戻って さっさと就寝。

ちなみに自分の車以外にも もう一台 車中泊している車がいました。


次の日へ



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